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賃貸でもクリニック開業はできる?失敗しにくい物件の選び方

はじめに

近年では、人口密度の高い都心部や、仕事帰りに行きやすい駅近周辺に複数のクリニックが集結したビルが多くなってきました。 集客力や需要率が高いのでそういったところにクリニックを開業したいと考えている方もいるのではないでしょうか。

この記事では賃貸物件を利用してクリニックを開業する際の物件の探し方や注意点をご紹介していきます。

集客見込みのある物件を見つけるには?

賃貸でもクリニック開業はできる?失敗しにくい物件の選び方

クリニックを開業するにあたって最も重要なのは「物件選び」です。ではどのように物件選びをしたら良いのでしょうか。 開業を考えた時にまず最初にすべきことは「診療圏調査」です。この調査では、1日当たりの患者数の見込みを推測したり、その地域の人口、競合の有無といった情報を得ることができます。この情報や数値を元に、ニーズがどれだけあるのかが分かるので「場所選び」においては大事な判断材料となってきます。 このサービスは不動産や医療向けコンサルタント会社を通じて利用したり、簡易的に情報登録することで、WEB上で調べるサービスも登場しています。

自分で足を運べる場合は開業を考えているエリアに訪問し、実際の人通りや周辺店舗の状況、ビルの雰囲気などを見るのも1つの方法です。

賃貸でクリニック開業するメリット・デメリット

賃貸でもクリニック開業はできる?失敗しにくい物件の選び方

医療だけでなく、事業向けの賃貸物件は土地代が高い都心部にあることが多く、高層ビルの各フロアやスペースを利用した物件がほとんどです。では、賃貸でクリニックを開業した時にどのようなメリット・デメリットがあるのかをみていきましょう。

メリット


戸建てで開業するよりも初期費用が抑えられる

自己資産や銀行からの融資といった資金調達が必要な戸建てに比べ、賃貸の場合は敷金・礼金・仲介手数料など払うべき費用は通常の賃貸物件とほとんど変わりありません。ですので、初期に何千万とかかる戸建てよりも圧倒的にコストを抑えることができます。

比較的アクセスが良い物件が多い

クリニック向けの賃貸物件は駅前のビルや大型商業施設など、人通りも多くアクセスの良いエリアにあることが多いです。同じビル内にある他クリニックと連携することで、患者としても利便性が良く、病院としても更なる集患が期待できます。

建物の維持管理費用が抑えられる

外壁塗装や、ビル内設備の入れ替えが必要な時、自己所有物の場合は何百万とかかることも珍しくありません。賃貸であればビル内の清掃や設備の管理は基本的に管理会社やオーナーがメンテナンスするので、毎月の共益費だけで済むことがほとんどです。

移転や撤退がしやすい

賃貸の場合は数年単位の契約がほとんどなので、契約期間が過ぎれば他の場所に移転したり、早い段階で撤退することができます。

デメリット


毎月の費用が発生する

初期費用が抑えられる分、毎月の賃料だけでなく、共益費や町内会費などが発生するので、その金額も考慮しての経営が必要になってきます。長い目でみるとコストパフォーマンスが悪い物件もあるので一度簡単に計算してみるのも大事です。

外観や内装が限られる

内装はある程度配置などを変えられるものの、外装は変更できないことが多いのでぱっと見た時にクリニックだと気付かれないことも。物件を選ぶ際にはこの点も考慮する必要があります。

広告や宣伝にも制限がある

複数のテナントが入っている駅前のビルなどは張り紙や看板を置くのにも制限があることが多いため、SNSやネットを活用した広告や集客は必要になるでしょう。また、ビルの管理時間によっては診療時間を自由に決められない時もあるので、その点も内見時や契約時に確認しましょう。

契約時に要確認しておきたいこと

賃貸でもクリニック開業はできる?失敗しにくい物件の選び方

それでは実際に契約するとなった時に気をつけるべきポイントをご紹介します。 確認ミスや理解不足でいると後々大きなトラブルになってしまう可能性もありますので、契約関係の書類は必ず全部目を通してからサインをするようにしましょう。

敷金(保証金)の内容確認

契約をする際に必要な敷金。事業用の物件の場合6か月〜15か月分を設定しているところが多いです。仮にこれよりも長い期間の金額が設定されている場合には念のため詳細を確認し、納得がいかなければ交渉をしてみるのも1つの手です。また、退去(解約)をすれば基本的に返還されますが、まれに解約してから半年後の返還など、時間がかかる場合もあるので契約書に明記されている返還時期をしっかりと確認しておきましょう。

契約更新について

普通建物賃貸借の場合は、契約期間の満了が近づくと更新または契約終了を選択することになります。更新の場合は基本的に必要書類を書いて更新料を払えば自動的に更新されます。しかし、契約終了を考えている場合には一定期間までにその旨を通知する必要があるので、事前にいつまでに通知が必要なのか知っておくと良いでしょう。

そして、定期建物賃貸借の場合は、契約更新がないので契約期間満了の時点で契約も終了します。継続して借りる場合には再度新たに契約をする必要があります。将来、医療法人化を予定している場合、定期建物賃貸借は不利な点が多いので事前によく内容を把握しておきましょう。

まとめ

クリニックを開業するとなると、立地の良い物件や、好条件な物件はすぐに埋まってしまうので、自分の理想に近い物件と出会うのは容易ではありません。 物件探しから実際に開業するまでに1年〜2年かかるのも珍しくないため、開業を考えている場合は早めの情報収集、資金準備などをしていざという時に備えておきましょう。

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